【動画】「ハイブリッド個体」は親種ではできなかった両方の親の歌を学習することがわかった=北海道大学 理学研究院 和多研究室提供
メスへのアピールなどで歌をさえずる「歌鳥」のキンカチョウとサクラスズメを交配したハイブリッド個体は、親種ではできない両方の歌を学ぶ能力を持つことが北海道大学の和多和宏教授らの研究でわかった。ジュウシマツやカナリアなどの歌を親種より上手に学べることも判明した。
異種間交配した個体が親種より大きくなったり丈夫になったりする「雑種強勢」は植物や家畜で知られているが、学習能力の報告例はほとんどない。発声学習における雑種強勢の報告は今回が初めてという。
鳥のさえずる歌は種ごとに音色やメロディー、リズムなどの特徴がある。歌鳥のオスは父親の歌を手本にして練習を繰り返し、成鳥になるころにはメスへのアピールで歌えるようになる。
異なる遺伝子の発現レベル
研究では、歌の違いが分かり…